あの時はこうだったアルバム

藤岡直樹写真展「記憶の彼方」

07/08/04 (Sat)
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広尾にあるエモン・フォトギャラリーの特別企画展、藤岡直樹写真展「記憶の彼方」が
2007.8.4〜8.19 ライオンビルのオープニング展として開催されました。

展示された藤岡直樹さんの写真と、エモン・フォトギャラリーさんが用意して下さった、
プレス向け、ご来場いただいた方たちへ向けたメッセージを改めてここに紹介します。

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眩い輝きを放つ草原、刻々と変わる波の表情、どこか切なくも愛おしい象の姿。 写真家・
藤岡直樹の優しい眼差しは、 観るものの心象風景に響くような場面の数々を静かに記録
し続けている。
2007年、8月。 Lion bilding galleryに創られる空間は純粋な視点を繋ぎ合わせるかたち
で産声をあげる。
このたび ご紹介する作品群は、動植物を被写体とした叙情性豊な美しい自然界の姿。 自
然との対話、自己との対話を怠らない真摯な姿勢は、 何気ない場面をも溢れるばかりの生
命感や空気感で見事に映し出している。
一連の作品を介して得た感動は、 心の奥に封じ込めていたノスタルジックな映像を想起
させるが、 曖昧な輪郭がぼんやりと心地よい。
目紛しく過ぎ去る日常では得ることが難しいこのような感情は、 不思議と人を成長させて
くれるのではないだろうか。
本展「記憶の彼方」で藤岡直樹が魅せる詩的で繊細な世界観は、 観る人にそのような機
会を与えてくれるのかもしれない。

2007年7月 エモン・フォトギャラリー  前田真美

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"しっとりと発散してくるエネルギーの記録。「記憶の彼方」"

コマーシャルの現場で活躍する藤岡直樹にとって、仕事の得意、不得意はないだろう。
特定のジャンルに特化してその道を極めていくタイプではなく、 ロケもスタジオも物撮に
も、その時々の状況でスイッチを切り替えて 次々と多彩なカードを切り出してくる。 その
柔軟な仕事ぶりは、他者を説得させるに十分な力量を備えていて、 センスのあるフォトグ
ラファーだと感心させられることが多い。
今展は、この浅草・ライオンビルギャラリーのオープニング企画として、 藤岡のプライベ
ート作品の中からこの2年間、 海外で撮りためてきた風景を中心に最新作が並ぶことにな
った。
「写経と同じです。自分にとって撮るという行為そのものは。」
藤岡は時々こんなことを言う。 写真家にとって、どこまでモノを凝視したか、またそれを
表現できたか。 最近までそんなことが写真家にとって重要なことのように云われて来たよ
うに思う。 もちろん本質であるに違いないのだが能動的過ぎるゆえ、 捕まえようとすれば
するほど、するすると抜け出してしまうことも少なくはないはずだ。 初めに目に映ったも
のではなくその奥に潜むもの。 それが真理であるとするならば、いくら強い眼差しで見よ
うとしても 捉えられるものではないのだろう。 相手が発するわずかなシグナルを受け取り、
レンズを通して描き写そうとする。 藤岡の言う写経のように撮ることの意味は、淡々と繰
り返す作業の中にこそ、 対峙すべき発見が見え隠れする瞬間があるということなのかも知
れない。
「記憶の彼方」とは、写真家・藤岡直樹の心象風景のようであり、 被写体がしっとりと発
散してくるエネルギーの記録。 静寂さに満ちた新作26点のどれもが藤岡らしいテイスト
だが、 中でも「蓮」を撮った2点の作品は、作者の人柄そのものである。

エモンインク ディレクター 小松整司

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藤岡直樹オフィシャルサイト http://www.wisterias.jp/
エモン・フォトギャラリー  http://www.emoninc.com/


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上記のような展覧会でした。
ライオンビルのオープンと、展覧会の準備とが並行して進行している時で、 とても忙しか
ったのですが、とても充実した日々でもありました。

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